■ 全面株安のきっかけは？

本日の株安の引き金は、やはり米労働省が7日に発表した
8月の雇用統計でしょう。

11万人増という事前の市場予測の平均が一転、4000人減となったことで
米国の雇用拡大に急ブレーキがかかったとの印象を強くつけることに。

雇用者数の減少は2003年8月以来、4年ぶり。

サブプライムローン問題も含め、アメリカの景気減速懸念が高まっています。

また、市場では米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利下げが近いとの観測が強まっていますが
このへんはすべて世界的に波及しているといえそうです。

【関連記事】
【日経】東京円、１ドル＝112円台に上昇・３週間ぶり円高水準 
【日経】アジア株が全面安、韓国は一時3.9％安
【iza!】東証、大幅続落　一時下げ幅４５０円超す

■ ２ちゃんねらーに大人気の麻生さん

安倍晋三首相のいきなりの退陣で、昨日はいきなりオタク系の
株価が上がるという珍事が。

とにかく毎日漫画雑誌を買って読んでいると評判の
麻生太郎自民党幹事長の次期首相就任を先読みしての
値動きだったとか。

主な値上がり株を見てみましょうか。

【アニメ関連】
●GDH●3900円高（+8.21％）●5万1400円､
●プロダクションI.G.●5400円高（+5.84％）●9万7900円
●マーベラスエンターテインメント●1500円高（+4.27％）●3万5100円
●バンダイビジュアル●9000円高（+4.21％）●22万3000円

【漫画雑誌】
●マッグガーデン●1000円高（+2.17％）●4万7000円
麻生幹事長が読んでいたのを目撃されたという
「ローゼンメーデン」の単行本を発行する
幻冬舎は1万2000円高（+3.91％）●31万9000円

【ゲームその他】
●ブロッコリーは65円高（＋70.65％）●157円に高騰
この日の全銘柄中の値上がり率トップに｡

値上がり率ランキング上位には
ガンホーオンラインエンターテインメント、
コーエーネット､まんだらけなど､
アニメやゲームに関連した銘柄が目立つ展開に。

とはいえ、各銘柄のそれぞれ日中の値動きは､
安倍首相の辞任表明が伝えられた後場に入って一様に上がり、
日経平均株価も後場に急騰したものの､
政局の混乱への懸念から､終値では80円安（0.50％）の1万5797円に反落
という形に｡

麻生さんは２ちゃんねらーから絶大な支持を受けている人でも
有名ですが、この勢いだと株価の勢力図も変わりそうなわど。
さて、実際はどうなりますかねぇ（＾＾；）。

【関連記事・iza!】
「オタク」系はニヤリ　安倍辞任で株価乱高下